育児休業中は「育児休業給付金」が雇用保険から支払われます。
原則として働いていた時の50%～66%が支払われる制度です。
詳細はこちらを御覧ください。
ところでこの育児休業給付金、振り込まれるのが通常2ヶ月に1回です。
何かと出費が多い時期、お金のやりくりに困ったという話を時たま耳にします。
ですが、実はこのお金、隔月ではなく1か月ごと、毎月振込みにできるのです。
制度変更でできるようになったのですが、意外と知られていないようで、
新しいブログなどでも「2ヶ月に1度」としているものが多いです。
毎月の振込がある方がお金のやりくりなどがしやすい家庭もあると思います。
そのような方向けに、育休の給付金を毎月振込みにして資金繰りを楽にする方法をご紹介します。
現在育休中で2か月おきの方も毎月に変更可能です。
給付金は毎月受け取りが選択できる
「育児給付金がいつ受け取れるのか」
という疑問に対しての一般的な回答は
「2ヶ月毎」
のようです。
Twitterやブログの育休経験者の話を見ると2ヶ月がとても多いです。
そして気になるのは
「2ヶ月毎の受け取りだからやりくりに注意が必要だった」
という経験談を見かけることです。
これは勿体無いことです。
なぜならタイトルにあるように育児休業給付金は毎月受け取れます。
（2017年からの新しい制度なのでまだ広まっていないのかもしれません）
育児給費金がを担当しているハローワークのサイトにも
「育児休業給付金の支給を受けるためには、1．の手続き後、事業主を経由して2か月に1回支給申請していただく必要があります（なお、被保険者本人が希望する場合、1か月に一度、支給申請を行うことも可能です。）。」
と記載があります。
https://www.hellowork.go.jp/insurance/insurance_continue.html#s2
基本は2ヶ月で希望があれば1ヶ月おき、という位置づけですが、
資金繰りが気になる場合は毎月の振込を希望すると良いと思います。
ちなみに私も育休に入った時は2ヶ月おきだと思っていました。
ただ、会社の担当者の方が気を利かせてくれたのか毎月の申請にしてくださっていたんですね。
ですので、
「あれ、毎月給付金が振り込まれるぞ」
という経験で毎月の振込ができることに気づきました。
労務の方には本当に感謝です。
支給を毎月にするには雇用者（申請者）との調整が必要
とはいえ、雇用者側が気を利かせて毎月払いにしてくれるケースは珍しいと思います。
何も言わなければ標準の手続きで隔月の支払いになってしまうでしょう。
もし毎月の給付を希望する場合は、事業主からハローワークへの毎月の申請が必要です。
育休の給付金の申請は自分ですることもできるようですが、
基本的には雇用者である事業主を経由するでしょう。
したがって、毎月の支払いを希望する場合は
・会社に毎月の申請・支払いサイクルにしてほしいと依頼する
・会社からハローワークに毎月申請してもらう
という手順を踏むことが必要です。
毎月ください、という申請を毎月するだけといえばそれだけですが、
人を経由する必要があるのでその点に注意が必要です。
支給総額はもちろん変わりません
もちろん毎月受け取りにしても2ヶ月に1度の受け取りにしても支給総額は変わりません。
あくまで金額ではなくもらうタイミングを変更するものです。
ですから、別に振り込みタイミングがいつでも気にしないよ、
という人は無理に毎月にしなくても良いと思います。
（申請者の負担も少しだけ減りますし）
一方で、毎月にできるものを2ヶ月おきにしていることで、
お金のやりくりなどに余計な頭をつかうのは勿体無いことです。
育児中はただでさえ忙しいですし、考えるべきことも沢山あります。
そういった負担を防ぐために必要なら毎月の申請に変更しましょう。
育休途中での支給タイミング変更はできる？
上で書いているように給付金は毎回申請を行っています。
例えば1年間の育休を1度取る場合も、支給申請は複数回あります。
その支給申請のタイミングであれば毎月に変更することは可能なはずです。
もし
・現在育休中
・もうしばらく休みは続く
・2ヶ月に1回だとやりくりに悩むので毎月だと嬉しい
という条件に合致する方は会社に毎月の申請を依頼してはいかがでしょうか。
給付金関連のその他の記事はこちらです。
また、育休を検討している方（特に男性向け）には他にも情報を書いています。
わかりやすいように、情報をまとめました。
ぜひご覧ください。
