育休男性の子育て読書録「佐々木正美先生の子育てお悩み相談室」

著者は児童精神科医の佐々木正美さん。
子供や親との関わりの経験が豊富。
子育てに関する著書も非常に多く著されています。

新潟大学医学部→東大で精神医学→ブリティッシュコロンビア大学で児童精神科
アカデミックな経歴を積み重ねています。

一方で40年以上の臨床経験があります。
本も統計的、科学的な話以上にご自身の体験から書かれていると感じました。

記載の中には

ADHD、アスペルガー症候群、自閉症といった子も増えたと感じます

のように、個人的には本当か?と引っかかる箇所もありました。
診断の基準などが変わる、社会的に認知されるようになった、というような背景変化もあります。
このあたりを感覚論で語られる点は個人的には気になります。
(もしかしたらご実感が正しいのかもしれませんが)

が、全体的には学びになる箇所も多かったです。
それだけまとめておけば良いと思うので、その箇所を記載します。

書籍のスタイルとしては、親たちから寄せられた内容に先生がアドバイスをする形です。

全体のメッセージとして私が受け取ったこと

全体を通して
・子供を変えようと思うなら親が変わる
・親が幸せであること、自尊心を持っていることが大事
・子供に無条件の愛を伝えることが大事
・子供のことを褒めすぎない
というメッセージを感じました。

印象的だった点と考えたこと

具体的な言葉を使う

具体性のない言葉なので子どもにはわかりにくいんです。「ダメ」もそうですね。ダメと言われても、どうすればいいのかはわからないものです。 「早く」ではなく、「ズボンははけたね。じゃ、次は上着を着よう」。「ダメ」ではなく、「こっちを使って遊ぼう」

具体的に伝える、これは育児情報でよく見ます。
一方で意識しないとついつい「だめ」「ちゃんとやって」などと言ってしまいます。
改めて「何を」「いつ」「誰に」「どうするのか」などはっきり伝えていこうと思いました。

「早く早く」はNG。まずは親が早く動く

生活を変えるためにおすすめなのは、「早く早く」という言葉を使わないことです。そう言ったところで、お子さんは多少も早くはならないんじゃありませんか? 本当に急ぐのならば、お母さんが手伝ってあげるといいんです。そのために今より少し早く起きてください。起きられないなら早く寝るといいのです。厳しいようですが、「早く」するのはまず大人なのです。

これは自分が生活をする中で感じ注意している点です。
子供には急ぐ感覚があまりなさそうです。
その時その時にやりたいことがあるので、なかなかスムーズに外出準備ができません。
でも、遅れてしまうと結局子供のためにならない。
そこで
「早く」「急いで」
などと言ってしまいがちです。

時間的余裕がないと親もついイライラしてしまい、言い方もきつくなります。

でも時間がかかるならそれを事前に折り込めばいいんですよね。
もちろん育児は忙しいです。
でも、5分、10分早めに準備をすれば今よりずっとゆとりができます。
出発から逆算して早めに動く、
事前に子供にいつ出発するかを伝えておく、
やるべきことをわかりやすく伝える、
などを意識するようにして少し改善した感覚です。

また、アナログ時計を導入して
「いついつまでに出発だよ」と伝えるのも機能している気がします。
改めて意識しようと思いました。

変わるのは親のほうが先

親が子どもをしかっている間は、「しからなくていい子」にはならない ということです。しかればしかるほど、「しからなくてはいけない子」になります。

児童精神科医としていろんな子たちと出会ってきましたが、その経験から言わせていただくと、親の言うことを聞かない子のほぼすべては、親に言うことを聞いてもらっていません。これは本当に確かなことです。

この箇所以外にも
「まずは親が先に変わること」
という話がよく出てきます。

残念ながら
「なぜしかっているとしからなくてえいい子にならないのか」は書いてありませんでした。
ここはわかるようなわからないような。

でも、親が先に変わるべし、というメッセージは大事だと感じました。

子育ては大事な仕事

子育てはすばらしい仕事 です。

日々の家事を担い、子どもを健全に育てる努力をするという仕事は、社会的に非常に重要で価値ある仕事 です。

間違いない!

「育児休業」というと休んでいる気がしてしまいます。

でも改めて子育てという素晴らしい仕事をしているのだという自覚を持ちます。

褒めすぎない

ほめられすぎる子は、大人の評価を気にするようになります。

褒めすぎない、できていることにそこまで関心を示しすぎない、
というのが多くの相談への回答に記載されていました。
。
おそらく
・評価を気にし過ぎない
・褒められることを目的にしてしまう
・褒められる前提の自信になるので根本的な自信が育たない
というあたりを懸念されているのだと感じます。

でもここは個人的には「それでも褒めたい」と思う箇所です。
私は子供のことを沢山褒めてあげたいです。

結果ばかりに目を向けるとダメかもしれません。
でも
・頑張ったこと
・挑戦したこと
・克服したこと
などはたくさん褒めてあげたいです。
今も褒めていますし、もっともっと褒めたいです。

一方で、結果ばかり褒めるのは注意しようと改めて思いました。

力でねじ伏せるのは絶対NG

そういうことをしちゃダメでしょう」と言葉で伝えることと、たたくこととでは、意味が全然ちがいます。たたくということは、腕力の強いものが弱いものを従わせるための暴力です。子どもは少しも納得できていないのに、有無を言わさずなぐられる屈辱のなかで従わなくてはいけないのです。自尊心をひどく傷つけ、自己肯定感を失わせる行為になります。

間違いない!

子供がわがままを言うのは親を信頼している証拠

子どもは甘えもワガママも、本当に信頼している人にしかぶつけられません。安心して自分のしたいことをして、言いたいことを言って、「自分」を育てているのです。

親に手をかけさせる子は、親に対して安心している子です。この子に選ばれているのだと、そう思うといいですね。

確かにこう考えると
「手を焼かせて困った子供」
という印象から
「自分のことを信頼して甘えている子供」
と認識を切り替えて子供をとてもチャーミングに感じられます。

親の精神衛生上もとても良いアドバイスだと思いました。

悩んでいる他の母親に子供の良いところを伝える

子供に手をあげて、「虐待かな?」と冗談のように聞いてくる母親がいるという相談者に

談者が、そのママ友のいまの不満やつらさに耳を傾けてあげることができれば、それがいちばんいいと思います。「虐待かな?」とあっけらかんと言うのは、自分の中に「私がやっているのはよくないことかも」という恐れがあるせいです。でも、「虐待だよ」「たたくのはやめなよ」などとストレートに言ってしまうと、「自分の子育てを否定された」と感じてしまうでしょう。もしかしたら、「この子が悪い子だから、私が恥をかかされたのだ」と、怒りが子どもに向かうかもしれません。  それよりも、「○○ちゃん、こういうところがいい子だよね」というように、肯定的なことを言ってあげてほしいですね。 このお母さんが気づいていない小さなよさを拾い集め、ほめてあげる

このお母さんがほっとするようなことを、伝えてあげるといいのです。

その子のことを褒める、親を安心させる、
というような行動は
「そんなことをすると子供に良くない」
というような、その親もとっくにわかっている正論よりもずっと意味があると感じました。

他にも自分の子育てに悩んでいたり、
子供の状況に不安になっている親にも、
ぜひ伝えてあげたい内容です。

最後に

色々な相談があるので、その相談状況に共感できる方は参考になると思います。
正直年の差がある方で(私とは50歳近く離れています)
勉強になりつつジェネレーションギャップを感じる箇所もありました。
が、ご経験に裏打ちされた内容は説得力がありました。
また、親、子供のどちらにも理解が深い方なので受け入れやすい話が多かったです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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